安心ステップガイド

安心ステップガイド:家の中での転倒を防ぐ安全な室内履き選び

Tags: 転倒予防, 室内履き, 安全な暮らし, シニア, 住環境

自宅での転倒を防ぐための小さな工夫

私たちは一日の大半を自宅で過ごします。ご自宅は最も安心できる場所であるはずですが、実は転倒事故の約半分は住み慣れた家の中で起こるとされています。その原因の一つとして、普段お使いの室内履きが関係している場合があることをご存知でしょうか。

不安定な室内履きや滑りやすい靴下は、思わぬ転倒につながる可能性があります。この記事では、自宅での安全な暮らしのために、どのような室内履びを選び、どのように使えば良いのかについて、簡単で実践的なヒントをお伝えします。

なぜ室内履きが転倒に関わるのでしょうか?

多くのシニア世代の方にとって、足腰の筋力やバランス機能は年齢とともに少しずつ変化していきます。このような体の変化がある中で、室内履きが以下のような状態だと、転倒のリスクを高めてしまう可能性があります。

安全な室内履びの選び方

自宅での安心のために、室内履びを選ぶ際には以下の点に注意してみましょう。

  1. 滑りにくい底材を選ぶ:
    • フローリングや硬い床材の上でも滑りにくい、ゴム製やそれに近い素材の底のものが安心です。溝があるデザインはさらに滑りにくさを高めます。
  2. かかとがあるデザインを選ぶ:
    • かかと部分がしっかり足を包み込むデザインは、足が前後にずれにくく、安定感が増します。ベルトやマジックテープで調節できるタイプもフィット感を高められます。
  3. 足に合ったサイズを選ぶ:
    • 大きすぎても小さすぎてもつまずきの原因になります。試し履きをして、かかとがはみ出さず、つま先に適度な余裕があるものを選びましょう。
  4. 軽すぎず、適度な重さがあるものを選ぶ:
    • 軽すぎる室内履きは、足に吸い付かず、かえって不安定になることがあります。ある程度の重みと底の厚みがある方が、安定して歩きやすい場合が多いです。
  5. つまずきにくいシンプルなデザインを選ぶ:
    • 大きなリボンや飾り、引きずるような素材のものは、家具などに引っかかる可能性があります。シンプルで足にフィットするものが安全です。

安全な室内履びの使い方と日々の注意点

安全な室内履びを選んだら、正しい使い方と日々のチェックも大切です。

裸足や靴下で過ごすときの注意

短時間であれば裸足で過ごすことも問題ありませんが、長時間、特に家の中を広く移動する場合は、安全な室内履きを使用することが望ましいです。靴下だけで過ごす場合は、必ず底に滑り止めが付いているものを選びましょう。市販の靴下用滑り止め剤を利用するのも一つの方法です。

まとめ

ご自宅での転倒予防は、日々の小さな意識から始まります。足に合った、滑りにくく安定感のある室内履びを選ぶことは、そのための大切な一歩です。普段お使いの室内履びを一度見直して、安全なものを選んでみてください。

「安心ステップガイド」では、これからもシニア世代の皆様が、住み慣れたご自宅で、そして日々の生活の中で、より安全に、そして安心して過ごせるようなヒントをお届けしてまいります。小さなことから始めて、一歩一歩、安心な暮らしを築いていきましょう。